10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2011/07/21(木) 20:00:50.59 ID:CFHE2pE70
通路を突き進む三人は、ようやく開けた場所へと躍り出た。
ヘリオポリス・モルゲンレーテ工場区。格納庫らしいその空間を見下ろす位置――即ちキャットウォークに、三人は位置していた。
シグはすぐさま手すりから身を乗り出し、自身の商売道具――とも言える――の数を検める。
それに遅れ銃声の音が響く。少年がシグの無謀な行動を咎めるような声を出し、そして急に声を落とした。
おそらく少女も同一。とす、と軽く、膝を落とすような音すら聞こえる。
「――これって……」
「地球連合軍の新型機動兵器……やはり……」
「まだ残ってる……!」
鋼のベッドに横たわるのは、同じく鋼色の装甲を鈍く光らせる巨大なヒトガタ。
まるで角を生やしているような頭部、鋭利な刃物を思わせる四肢――。
これは、このヒトガタは――!
「――お父様の、裏切りものッ……!」
突如、少女が呻くように叫んだ。彼女の声は広い格納庫に響く。
それに反応したか、きらりと光る何かがこちらへと向けられるのをシグは感じた。
目をやれば、整備服に身を包んだ女性が鋭い目で睨んでいる。
「少年、退け!」
少年の方も何が起こりつつあるかを理解したのだろう。少女を手すりから引き離し後退した。
それと間一髪のタイミングで銃声が響き、銃弾が手すりを穿つ。
「少年、君たちはシェルターへ逃げろ!」
「あなたはっ!?」
「俺は――軍人さ!」
手すりから軽々と身を躍らせ、数メートル下の地面へと着地。脚にかかる衝撃に顔を顰めるが、なに、大事ない。
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