6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2011/07/21(木) 19:56:40.33 ID:CFHE2pE70
「おい、少年。こっちに来たら危ないと思うぜ」
未だに激しい揺れが収まる様子は見せない。暗い通路を二人並びながら、男は少年に声をかけた。
「あんたも同じだろ」
それに対し、少年はつっけんどんに言葉を返すのだった。確かに正論だ。
「俺はどうしても工場区に行かなきゃならないんだ。ザフトが来てるなら尚更さ」
「それだったら、こっちも同じだ。どうしても確かめなきゃならないことがある」
お互い、目的地は同一らしい。ならば何も言うまい。
男はそう結論づけて、短く自身の名を名乗った。
「俺はシグ・メイザース。もしかしたら俺たちの目的は同一かも知れない」
「なんだと……? そんな、まさか……」
……逆に彼の疑念を深めることになっただろうか。
まあ仕方ないさな、などと自らを慰めつつ、シグはさらに足を進める。
それに遅れ少年も着いてきた。しかし、その腕は突如何者かによって捕えられ、そして同時に背後から爆風の衝撃が彼らを襲った。
「ぐうっ!?」
「うわっ!」
「きゃあっ!?」
三者三様の呻き声を上げ――、三者?
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