2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/07/23(土) 04:37:58.06 ID:MVje5rBfo
「正直、唯にバンドを再結成しようって言われた時は震えたよ。
だってみんな、立派なプロミュージシャンだよ？
出掛けたらアチコチで唯の歌声が流れてるし、
梓もスタジオで一流のミュージシャンと仕事してるだろ。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/07/23(土) 04:38:59.38 ID:MVje5rBfo
「わかってたんだよ。私だって。
梓は確実に知識と技術を身につける方法を選んだわけだし、
澪とムギはストイックに自分の感性と向き合った。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/07/23(土) 04:40:01.17 ID:MVje5rBfo
「そのどれも選ばなかった。
選べなかった、っていうほうが正しいかな。
怖かった？どうだろう、よくわかんないや。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/07/23(土) 04:41:16.30 ID:MVje5rBfo
「自分の短所をわかってるなら直せよって、みんなよく言うじゃん？
割とさ、自分もウダウダやってる他人を見てそう思ったりしてた。
だけど、つくづく思ったんだ。
自分の性格をちゃんと受け入れたうえで努力し続けるのって、物凄く大変なんだって。
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/07/23(土) 04:42:04.90 ID:MVje5rBfo
「……うん？再結成に参加しようって決心したきっかけ？
なんだったっけかな……。
……。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/07/23(土) 04:42:57.49 ID:MVje5rBfo
「えと、んで、何だっけ。
……あぁ、それで今はどう思ってるか、ね。
言い訳に聞こえるかもしれないけどさ、っていうか半分は言い訳だけど、
それが私のリズムだったんじゃないかなって思うんだ。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/07/23(土) 04:43:44.44 ID:MVje5rBfo
「でも正直、どんどん先に行くみんなの背中を見てるの、嫌いじゃなかったんだ。
まあ確かに寂しかったし焦ってもいたよ？ うん、それは否定できない。
今だから……。
通り過ぎて、振り返れるようになった今だからそう思えるのかもしれない。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/07/23(土) 04:44:24.71 ID:MVje5rBfo
「…………あの、さ。
ソレ、ICレコーダー。止めてもらっていい？
今から話すのは、ちょっとその、個人的なアレだから」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/07/23(土) 04:45:23.37 ID:MVje5rBfo
「……えっと、あのな。
ホントに、和には感謝してるんだ。
いつまでもくさって愚痴ってばかりだった私を見捨てずにいてくれて。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/07/23(土) 04:46:22.84 ID:MVje5rBfo
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