過去ログ - マミ「もう何も怖かねぇ!」
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/07/25(月) 17:49:32.03 ID:f3T3l2o10
「ぐっ…」

ほむらは悔しさに歯を食いしばった。


(なんてこと……前の時間軸に引き続き、また美国織莉子と対決することになるなんて……
しかも、今回は魔法少女がみな織莉子の味方……発生するイレギュラーが前の時間軸よりひどい…)


「ねえ…」

ほむらはどうにか、この不利な事態を打開しようと説得を試みる。

「こんなこと、してる場合じゃないでしょ……明日が何の日か知ってるでしょ…」


今日はワルプルギスの夜が訪れる、その前日だった。


「もちろんですとも。いえ、何の日か知っているからこそよ」

織莉子が答えた。

「明日、あなたはワルプルギスの夜に立ち向っていくのでしょうけど、力不足なあなたはまた負けて
また時間をまき戻す。だから私たちはそれを阻止しにきた。鹿目まどかを捕らえてね」


パチン!と織莉子が指を鳴らして合図する。


すると、奥の扉が開かれた。扉の奥から一つの車椅子が運ばれてくる。
その車椅子に縛り付けられ、自由を奪われたまどかの姿が、ほむらの前に晒された。

車椅子はさやかが押していた。


「まどか!」縛られたまどかのあられもない姿を見るや、思わずほむらが叫んだ。

「ほむらちゃん…」

まどかは椅子に拘束されたまま、目に涙を溜めて、悲しげにほむらを見つめている。「わたし……」


「まどかを放して!」ほむらがえらい剣幕で怒鳴る。「放しなさい!」


「そうはいかないわ」動じず、織莉子も答える。「少なくともワルプルギスの夜を倒すまで、
鹿目まどかにはあのままでいてもらいます。最悪の絶望を世に放つわけにはいかない」


キッと、ほむらが織莉子ほ無言で睨みつける。まどかを”最悪”と称す口ぶりに腹を立てたのだ。


「ただし…もしあなたが私に助力を捧げる…というのなら、ワルプルギスの夜を倒せば、
鹿目まどかを自由にしてあげましょう」

織莉子が続ける。

「でもそれまでは、鹿目まどかは私が今日一日中監視する。要はこの子が契約しなければ
世界の破滅は防げるのだから。その間あなたは他の魔法少女と手を合わせ、私たちにとっても
強敵であるワルプルギスの夜を倒してくださればいい」


「ウソよ」ほむらがすぐに言葉を挟んだ。「ワルプルギスの夜を倒したら、あなたはまどかを殺すつもりでしょう」


「そこはご心配なさらず」

織莉子が答える。

「だって貴女は鹿目まどかが命を落とせばまた時間を繰り返すだけですもの。それでは意味がない。
それどころか、絶望と破滅が増すだけ。分からない?だから私は貴女に自ら妥協を申し出ているのよ。
暁美ほむら。鹿目まどかを殺すのではなく、”生け捕り”にしておく、という妥協にね…」


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