過去ログ - マミ「もう何も怖かねぇ!」
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/07/26(火) 22:12:21.50 ID:IUly5t9D0
ともかく、ほむらの仁美への説得は失敗に終わったのだった。
その代償がコレだ。

「…」

警備棒を手にした警備員二人が、威圧的に自分に接近してくるのを、ほむらはうっすらとした薄目で
じっと無言で睨み返していた。


「ここで何してる?」警備員の一人が問い詰めてきた。

「友だちを待っているの」

なるべく穏便に済ませたいほむらが、努めて普通に答えたが、内心の焦りが顔にでていた。

魔法少女姿の衣装に身を包む自分を、警備員二人は明らかに不審者扱いしている。



その様子を仁美は、CDショップの影から見守っていたが、急に後ろから誰かに声をかけられた。

美樹さやかだった。「やあ仁美。私をお探し?」さやかはにこやかな顔で仁美の手を取る。


「一緒にこい!」

警備員は言い、ほむらの肩を掴んで連行しようとした。

が、ほむらは反抗にでた。
肩を掴んできた警備員の腕を締め上げると、顔面を思いっきり殴りつける。

「う!」

殴り飛ばされた警備員が後ろのビックスと一緒になって二人して共倒れした。

「こいつ!」

新たに駆けつけてきた警備員との乱闘に入り、ほむらは次から次へと組みかかってくる警備員を跳ね除け、蹴散らした。
警戒棒を振り下ろしてくる警備員の腕を掴んでとめ、顔を殴り飛ばす。

しかしそれだけの騒ぎを起こせば目立つのも当然の帰結で、仁美の横で美樹さやかがその光景に気づいてしまった。


「あれは……」にやけていたさやかの笑みが消え、一気にこわばる。「て、転校生!?」


身に迫る危険を感じ取ったさやかは、慌てて仁美のバッグを勝手に漁った。

「ちょっと小銭っ!小銭を借してよ!」


暁美ほむらの裏切りを、すぐにでも仲間に連絡しなければならない。
仁美のバッグから財布を強引にぶんどり、さやかは電話ボックスめがけて一目散に走りだす。


美樹さやかが動き出すのとほむらが動き出すのは同時だった。
さやかは一刻もはやく仲間に連絡をしようとする。ほむらは一刻もはやくそれを止めようとする。

場面は急転、まどかの命運わかつ、その一刻を争う修羅場になる。


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