過去ログ - マミ「もう何も怖かねぇ!」
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47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/07/26(火) 22:23:26.77 ID:IUly5t9D0
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ほむらから逃げのび、さやかは車を全速力で発進させた。

駐車場の出口のゲートが閉じていたが、さやかは構わないで車で突き抜けた。ゲートのバーはどこかへ弾け飛んだ。


それを追ってほむらもポルシェで駐車場を出る。
路上へ出ると、デパートであれこれやっていた内にすっかり日が暮れたみたいで、あたりはすっかり暗くなった。

見滝原はワルプルギスの前夜を迎えたというわけだ。


アクセルを全開に踏んで発進させようとしたほむらだが、そこで女の子走りで駆けてきた仁美に叫ばれた。

「待って!待ってですの!置いてかないで!」

ほむらが車を停車させる。

「あなた一体なんですの!?きゃあああ!」

仁美が助手席に乗り込んだ瞬間、ほむらが乱暴にアクセルを踏んで急発進させた。すると仁美は、
普段のおしとやかな自分を完全に忘れ去ったかのように次々にまくし立てた。

「車は盗みますし!シートは引っぺがしますし!わたくしを攫いますし!鹿目さんを探すのを手伝えなんて突然
メチャクチャを言い出しますし!かと思ったらコスプレしてデパートで大暴れして死人はだす!挙句は電話ボックスを
持ち上げる!貴女人間ですの!?お次はターザンときましたわ!!どこまでキャラ立てすればお気が済みますよ!?」

興奮し、目を見開いた仁美の質問ぜめは、とどまらない。

「警官が、同じクラスメートのあなたを撃とうとしましたから助けたましたのよ!そしたら私まで追われる身ですわ!」

お金持ちのお嬢様から一転、追われる身になった自分の運命を嘆くように、仁美は両手をあげて悲嘆を
全身に表現しながら、散々に喚き散らすと、最後にほむらに納得のいく説明を求め、問いただした。

「一体何があったのか教えてくださいまし!」

するとほむらは運転席でハンドル操作しながら、一言で答えた。「ダメよ」


「ダメぇ〜〜?」

仁美は途方に暮れたように頬を両手で挟むと、顔を赤らめた。「まぁ〜!なんてことでしょう!パパ!ママ!」

そしてさらに悲鳴をあげる。「あぶなぁぃ!」

ほむらは車のアクセルを踏み切り、さやかの車を追い立てる。
「きゃぁぁっ!」一気に車の速度があがる。


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