過去ログ - マミ「もう何も怖かねぇ!」
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49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/07/26(火) 22:28:58.52 ID:IUly5t9D0
二人のカーチェイスは尚も続き、ついに山道に突入する。
町から外れた、人気のない山の夜道を、二人の車だけが疾走し競争する。


ほむらにとってはそれは、他の一般車の邪魔をされずに存分にさやかを追い立てることができることを意味していた。


さやかが後ろを振り返って、後ろを走行し追ってくるほむらの車を見る。みれば、距離はどんどん縮まってきている。
人気のない山道に入ってしまったのが運の尽きか。

ほむらがさやかに追いつくのも時間の問題にも思えた。


「きゃあああああ!」仁美の金切り声があがる。

曲がり道に入ると、ほむらはさやかの車との距離を一気に縮めた。
さやかの車の後ろにぴたりつく。車を前進させ、さやかの車に後からガシャンと体当たりさせる。


「まぁ!!なんて乱暴な!?」助手席で仁美が嘆いた。「私の車ですのよ!」


ほむらはスピードをあげ、さやかの車の横に並んだ。
ハンドルを思いっきり右に切ると、さやかの車に、勢いよく当たりをする。

ぶつかった衝撃にさやかの車が揺れる。


「おやめに…」

仁美の嘆きを、ほむらは聞かなかった。
容赦なくまた一気にハンドルを切り、山道の斜面側を走るさやかの車へ、体当たりを繰りだす。


追い詰められたさやかも反撃にでた。
さやかもハンドルを左に切ると、ほむらの車に体当たりし返す。


路上を走る二台の車が互いに激突しあう。


さやかは手にピストルを取りだした。並んで走るほむらの車めがけて、ピストルを発砲する。

銃声が轟き、ほむらが反射的に運転席で身を屈めた。頭上を銃弾がかすめる。
「きゃぁっっ!」仁美も助手席で頭抱え、恐怖に絶叫した。「撃たないで!私に何の恨みが?」


車が駆ける夜道に銃声が立て続けに響き渡る。


ほむらは銃弾に当たらないよう頭を低くしながら、しかし必死にハンドルを切ってさやかの車に体当たりさせ続けた。
さやかの銃がまた発砲される。


それでもほむらはハンドルをまた思いっきり右に切る。


銃に気がいって、運転をおこたったのが効いた。
グラっと、さやかの車が体当たりを受けてふらつく。ほむらは、とどめにもう一撃体当たりを食らわせた。

「う…うわああああ」

すると、ついにさやかの車は山の斜面に追いやられて乗り上げてしまい、真横に横転した。

カーチェイスにいま、決着がついた。


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