過去ログ - 男「死にたがりな幼馴染の自殺を止められない」
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992:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/21(金) 01:20:49.04 ID:lIEdhv9DO
女が部屋から出て行ったので、急いで着替えを始める

完全に遅刻である、というよりも女を待たせてしまっているのが申し訳ない

とりあえず、さっきまで居たのは夢で、夢だけれど、異世界だったのだろう

寝ている時に、魂があちらの世界に行き枕返しをされた、よりは

枕返しをされた世界に魂が行ってしまった、という方が正しいのかも知れない

あちらの世界がどういう物なのかは、よくわからない

僕以外は異常と普通が反転したという位なのだろうか

人間が本当に人間だったのかも怪しい、人間に見えて、限りなく人間に近い何かだったのようにも思える

最後の方の女が特に異常だったのは、座敷童子を見た、枕返しを見た僕に対する強制力のような物だったのだろうか

それとも、あちらの世界自体が枕返しに作られた物で、僕を殺しにきていたのか

どちらにしても、僕は死んだはずだ

少なくとも、夢の中では

あちらで死んだらどうなるのか

魂が死んだら、肉体はどうなるのか

女が枕を戻してくれたから起きた、という可能性もある

だけど、それならもう少し早く起きた気もする

死んだ人の魂を呼び戻し生き返らせる為に枕元で名前を呼ぶ、魂呼び

偶然だけれど、魂呼びと言えないことはない状況が整っていたはずだ

僕があちらで死んだから魂呼びが成功して、起きることが、生き返ることが出来たのだとしたら

僕は、本当に、死んでいたことになるだろう

あ、魂呼びは枕元という状況が必要だから、枕を戻してくれた意味はあったのか

まぁ、どちらにしても、どうだったとしても

結論は変わらないか



「本当に、悪い夢だったな」



女にはちゃんと話して、ちゃんとお礼を言ったおかないと

夢だったとしても、助けられたことには、救われた事実には、変わりがないのだから


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