過去ログ - あやせ「桐乃、お願いがあるの」 桐乃「改まってどうしたの、あやせ?」
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196: ◆WNrWKtkPz.
2011/10/14(金) 22:51:50.82 ID:pkNG5mAqo

「もしもし?」

『……思っていたより出るのが早かったわね』

「悪い、今ちょっと立て込んでるから後で―――」

『あなたの妹から事情は聞いているわ。あの女の友人から告白された、もしくはされそうになっているのでしょう?』

その通りなのだが、なぜ知っているのか、なぜこのタイミングなのか、俺は聞き出すことができなかった。

『私の自惚れかもしれないけど、あえて言わせてもらうわ。あなたのことだから告白されたとしても私のことを考えて告白を受け入れるか迷うでしょう?』

まさしくその通りだった。
あんなことがあって黒猫と別れたのに、その直後に別の女の子に告白されてその子と付き合うのは黒猫に失礼な気がしていた。

『だから言わせてもらうわ。巫山戯ないで頂戴!』

「黒……猫…………?」

『あなたにそんなつもりはないのだろうけど、その考え方は相手に失礼よ。
それにそんな天秤で量られた同情で他の子の告白を断られても、嬉しいどころかむしろ迷惑だわ』

「っ……!?」

『それからあなたの妹のことだけれど、あの子に遠慮するのも止めなさい』

「どういうことだ……?」

『どうして私がこのタイミングであなたに電話出来たのか教えてあげるわ。
わざわざあの子が私に教えてくれたのよ。あなたのことを想ってくれている女の子の告白をあなたは断るだろうって。
あの子はもう覚悟しているわ。だからあなたの恋愛まであの子に遠慮するのは止めなさい』

「……そうか」

『ただし、これだけは忘れないで頂戴。私はあなたのことを諦めたわけではない。
私が言いたい事は全て言ったわ。また今度、“友達”として皆で遊びましょう……。』


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