過去ログ - 勇者「……ハハッ。 ここまでか」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2011/07/25(月) 22:06:06.32 ID:98HSWio0o
王「確かに、あの雷呪は《勇者》の血筋で無ければ使えないだろう」

王「しかし、《勇者》の血筋の誰もが、常に高潔であると誰が保証するのであろう?」

男「陛下、それは……」

王「よい。 過ぎ去りし日は帰らぬ。 しかし、行く末を変えることはできよう」

王「剣士、其方への頼みだ。 《勇者》を抑えて欲しい」

王「本来であれば、兵を動かし抑えるべきであろう」

王「しかし、民草は《勇者》への期待も持っているのだ、これを無視することはできん」

王「それ故、表立って兵を動かすことも、《特権》を消すことも出来ぬ」

王「だが、捨て置くこともできぬ。 よって最悪の場合、魔族に見せかけ《勇者》を討つ」

王「其方への負担はかなりのものとなろう。 断っても構わぬ」

王「だが、この通りだ。 男よ、《勇者》を止めて欲しい」

男「……ご下命、確と賜りました」

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