過去ログ - ソルジャー「クラン始めようと思うんだけど」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2011/07/26(火) 23:09:49.27 ID:ovwIPv5T0
ウルフA「グルル……」

低い唸り声をあげながらジリジリと獣は距離を詰め、少年も油断なくスクラマサクスを構えた。

ウルフB「ガウガウ!」

痺れを切らせた一頭のウルフが大地を蹴り上げ襲いかかる。

ウルフの放つ“ファング”は柔らかな部位ならば易々と切り裂いてしまうため薄手の服を纏う少年には脅威である。

シーフ(ま、それも当たればの話だがな)

獣の攻撃よりもさらに早く彼は行動を開始していた。無駄な力を籠めずに刃を振りぬく。

シーフ「くらえ、ブラックアウト!」

狙い澄まされた目潰しの一閃は頭部を確かに捕えた。結果として一体目のウルフはその視野を完全に失うに至る。

唐突に訪れた暗闇によってバランスを崩し大地へ体を打ち付けられる。この時点で一体目は先頭不能に陥った。

そして一連の流れを見ていたもう一体のウルフは恐怖ゆえにその距離を離そうと後ずさり始めていた。

この隙を少年が見逃すわけがない。多少強引ではあるが前に跳躍して自身の間合いまで持ち込むと腕を後方に大きく引いた。

その動きは弓の弦を引き絞り力を貯める動作とよく似ている。

膨れ上がった力を叩きつけられたウルフがその後どうなったかに関しては説明する必要もないだろう。


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