過去ログ - 上条当麻「魔法少女には絶望しか残ってないっていうなら――!」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県)[saga]
2011/07/27(水) 07:53:59.81 ID:E1NboJAP0
――その瞬間、時が止まった。

ほむら「させないわ…!上条当麻は殺させないっ!」

魔女の恐怖に身がすくんだところを上条に突き飛ばされたことで、
暁美にかけられた拘束の魔法が解けてしまったようだ。
ともあれ、暁美ほむらがこの戦いに参戦した。
だがしかし、魔女の牙は既に上条の頭に深く突き刺さっている。
暁美は上条にダメージを与えないよう魔女の口元以外に、隈なく爆弾を撒く。
決して打ち漏らさぬように、魔女が必ずその状況を嫌がるように。

ほむら「…そして、時は動き出す――」

仕掛けた火薬が、爆ぜた。
突如として自らを襲った攻撃に驚き、魔女は噛みかけた上条を振り払い、暁美に標的を変えた。

ほむら「――すかさず、再び時間停止よ」

上条の身体の時間を進めないように、徹底して止まった時間の中で勝負をつける。
今度は逆に魔女の口…の、更に内部、体内にありったけの爆薬を撃ちこみ、暁美は勝負をつけた。


周りから見ていては、ほとんど何が起きたか分からなかった。
巴が食われかけた瞬間に上条が割り込んで――次の瞬間には、魔女は倒されていた。
少なくとも、後方で見ていただけの鹿目と美樹にはそう見えた。

そして、それは突き飛ばされた巴にも同様のことであって――

マミ「――ッ、はっ、はっ、ぁあっ…はぁあっ!?」

彼女の体を覆い尽くすのは、恐怖。あまりにリアルな、彼女を襲った死の恐怖。
しかし彼女は、それに浸ることも許されなかった。

ほむら「巴マミ! 何を呆けているの――上条当麻が死んでしまう! 手を貸しなさい!」

マミ「で…でも、『幻想殺し』がっ…」
                                ・ ・
ほむら「――…ッ! もう! 良く見なさい! 右手は『無い』のよっ!」

巴は油が切れたかのように動かない首をやっとの思いで回し、横たわる上条の姿を改めて視認する。
右腕が無く、頭からはどくどくと血が流れ出して――

マミ「…うぅうっ…」

その原因は、間違いなく間違いなく自分であることを思い出す。
                                      ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ほむら「早く来なさい…私だけでは間に合わないのよ! 右手が治りかけているの!
    あなたなら、私よりよっぽどハイレベルな治癒魔法が使えるでしょう!?」


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