過去ログ - 上条当麻「魔法少女には絶望しか残ってないっていうなら――!」
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[saga]
2011/07/28(木) 23:01:45.30 ID:tFsi9idK0
暗い夜道に佇む赤い髪の少女がいた。
赤い髪の少女は駄菓子を食べている。
目の前の、黒い髪の少女など眼中にないとでも言うように。
ただし、目の前の黒い髪の少女に対する警戒は外さずに。
杏子「さてさて…マミの奴が死んだって聞いたから来てみたが…」
杏子「誰だい? あんた」
ほむら「…暁美ほむら。あなたと同じ人種のものよ」
杏子「…ほう?じゃあマミの奴が死んだっつってもあんたがいるから意味ねーわけだ」
ほむら「ええ、そうね。更に言うと巴マミが死んだというのも嘘よ」
杏子「んなあっ!? てめえ、ふざけてんのか!?」
赤い髪の少女はそういうと、魔法少女に変身して見せた。
対して、向き合う黒い髪の少女も変身して見せる。
ほむら「あなたをこの街に呼んだのは、ワルプルギスの夜に対する戦力を集めたいから」
杏子「…! …話だけは聞こうか」
ほむら「…そしてもう一つ。美樹さやかのメンタル面でのサポートを頼みたい」
杏子「…はあ?」
黒い髪の少女は、暗躍する。
無限の輪廻から抜け出すために。
桃色の少女を救うために。
そして――『少年』への、贖罪のために。
また、一方。
美樹さやかは、川の土手に座り込んで悩んでいた。
限りなく自業自得でどこにも責任を転嫁出来ないような事態に、悩んでいた。
さやか(転校生から聞いた、魔法少女の真実…)
そう、自分は既に人間ではなく、
肉体と魂が分離したさながら死体の状態であること。
さやか(…恭介にも突き離されちゃってさ…何やってんだろ、あたし)
そこに現れる一人の少年。
記憶を失った、真っさらの少年。
少年「おーい。美樹さやかサーン? 人呼び出しといて何固まってやがんですかー?」
さやか「…あ、当麻か。聞いたよね? さやかちゃん魔法少女になっちゃったんだよ」
少年「ああ、聞いてるよ。バッカヤロウ」
さやか「…当麻は、転校生からこれを聞いたから、マミさんを止めようとしたんだよね」
少年「ああ、そうだよ。それなのにてめえは…っ!」
さやか「ゴメン…本当に、ゴメン…」ポロ
少年「…うっ…」
こうなると、少年は弱い。
記憶を失う前からそうだったが、彼は強い相手に対しては幾らでも強く在れる。
相手が強ければ強いほど力を発揮する主人公気質である。
だがしかし裏腹に、弱い相手に対しては彼は無力である。
弱さを晒け出されると、お人好しの彼はどうしても強く出られないのだ。
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