過去ログ - 上条当麻「魔法少女には絶望しか残ってないっていうなら――!」
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62:1[saga]
2011/07/28(木) 23:07:37.00 ID:tFsi9idK0
少年「てめえら何俺をほったらかしにしてくれてんですか!?」

少年が美樹を突き飛ばし二人の間に入り、佐倉の槍の柄を掴み、動きを止めた。
そして、明らかな怒気を含ませて二人に告げる。

少年「さやか。確かにこいつの言ってることはムカつくけど、いきなりキレんな。フォロー出来ねーだろ」

少年「んでもって槍少女。さやかを狙うんなら、幼馴染の上条さんを倒してからにするんだな」

杏子「はん、人間のお前に何が…」ハッ

そこまで言って、佐倉は気付く。
自らの獲物である槍が、消え失せていることに。

少年「…俺の能力、『幻想殺し』だ。お前の魔法は、俺には通じない――」

少年(――ハッタリだけどな!でっけえ力は消しきれねえし速い攻撃だって防ぎきれねーよ)

今の場合は急に入り込むことで相手の不意を突き、
二人に話しかけることで時間を稼いだだけだ。
基本的に幻想殺しは、スピードタイプの相手と戦うのには向いていない。
右腕が能力を消そうにも、それを使役する本人が右腕を向けなければならないからだ。

杏子「…ふん。ま、いいや。今日のところは帰るよ」

杏子「ただ、覚えときなよ、美樹さやか。人間が、見返りを求めずに他人を助けるなんて、絶対無理なんだよ」

それだけ言い残して、佐倉は人間の姿に戻り、立ち去った。
それを確認し、急に脱力する少年。

少年「…はぁ〜…マジ勘弁して下さいよさやかサン。上条さんのナイスフォローにも限界はあるんですよ」

さやか「……ごめん」ヘンシンカイジョ

少年「大丈夫、恭介はまあバイオリン馬鹿だけどさ、お前の事突き離すような糞野郎じゃねえさ」

さやか「…うん」


その日の夜。
嫌な予感がした少年は家を抜け出し、美樹の家へ向かった。
そこで彼は、再び赤の魔法少女に出会う。



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