過去ログ - 上条当麻「魔法少女には絶望しか残ってないっていうなら――!」
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◆J0nZQhi5n4XG
[saga]
2011/11/03(木) 22:05:24.62 ID:NzcczOXz0
杏子「おぉぉぉぉぉらおらおらおらおらぁぁぁぁあああああっ!」
佐倉は多節槍を振るい、使い魔を攻め立てる。
刃も鎖も柄も、全てを凶器として扱えるこの形態で、相手に反撃を許さない。
さらに幻惑魔法『ロッソ・ファンタズマ』を要所要所に散りばめ、攻撃のリズムを一定にしない。
圧倒的な攻撃を続けているこの状況が果たして有利なのかといえば――
杏子(……まあ、そんなことはねーんだよなぁ。反撃されたらその場で打つ手がなくなっちまう)
杏子(だからこそ、この戦法しかね―んだが……嫌になるなこいつ。本物並みに回避上手いのな)
杏子「っっっっだらあああああああぁぁぁぁぁぁっ!」
さやか「ふっ……でぇやぁああああああああっ!」
輝く青の尾を引く二つの流星が、激しい勢いで何度もぶつかりあう。
……加速魔法を最大限に使った美樹と、彼女を模した使い魔のぶつかりあいだ。
さやか(っててて……力が同じだから多分ダメージも同じ……だとしても)
さやか(あたし回復魔法使いだしなー……長期戦覚悟だよなー)
さやか(生憎力量を凌駕するほどの戦法もないし…あったとしても多分相手も同じ条件になるし)
さやか「まぁ……地道にぶつかっていきますかぁぁぁ!」
マミ(さて……佐倉さんは戦闘訓練の仮想敵にしてたこともあるし、油断しなければ負ける相手じゃないわ)
マミ(あの使い魔が暁美さんの知識に基づいて作られてるなら、ロッソ・ファンタズマも使ってこないと見ていいわね)
冷静に使い魔の動きを分析し、逐一対処しながら巴は考察する。
現状負ける要素はない。落ち着いて、相手の攻撃を対処して隙をついていけば問題ないだろう。
マミ「……こんな風にね」
胸元のリボンを伸ばし、使い魔の両腕を縛る。
佐倉を模した使い魔は槍をバラして多節槍にしリボンを引き裂くが、一瞬遅い。
マミ「喰らいなさい!」
一瞬で使い魔が穴だらけになる。
多数のマスケット銃を召喚して撃ち抜く、基本戦法だ。
マミ「佐倉さんの戦いはもっとスマートだわ……使い魔ごときが再現しようだなんて、おこがましいわね♪」
当麻「っく……ぬんっ! でりゃあっ!」
鋭いパンチとキックの応酬が繰り広げられているのは、上条当麻と彼を模した使い魔との戦いだ。
上条は魔法少女の手助けをすると決めて以来格闘技に手を出しており(やったことといえば書籍の購入くらいだが)、
空手にボクシング、サバットからコンバットサンボまで、一通りの知識までは有しているのだ。
更に佐倉との戦闘訓練で鍛え上げたそれは、最早オリジナルの格闘術といって構わないレベルに達していた。
切り札の右手を叩き込むことだけを目的とした特殊戦闘術。……無論、彼にしか使えない代物なのだが。
当麻(……っくしょぉ! 他は何発か入ってんのに、右手の攻撃だけ綺麗に避けやがる!)
蹴りや左手での牽制は何発か当てているのだが、右手での攻撃だけは絶対に喰らってくれない。
華麗に避け、腕を叩いていなし、その隙に攻撃を当ててくる。
美樹さやかと同じく、長丁場になりそうな戦闘である。
当麻(この際右手を当てることは考えるな…逆に右手は避けることを利用して攻撃するッ!)
……上条の思考がだんだんズレてきていることにも、突っ込まない方がいいのだろう。
お前右手使わずに使い魔と戦えるのかよ。すげーな。
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