過去ログ - 上条当麻「魔法少女には絶望しか残ってないっていうなら――!」
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◆J0nZQhi5n4XG
[saga]
2011/11/03(木) 22:07:01.76 ID:NzcczOXz0
ほむら「きをっ!?」
土御門「っぬぉお!?」
突然眼前に光弾が。……これは、ホーミング性能を持っているのだったか。
幸いにして二人ともダメージを軽減することには成功したが、
今からこの反則的な能力の持ち主と立ち回りを演じることを思うと、憂鬱になる。
ほむら「くっ…自分の能力について言うのも変だけれど、本当に反則ねっ!」
土御門「あっ…あんなんどうしようもないぜい…どうするよ、暁美ほむら?」
ほむら「言うまでもないわ、さっさと時間遅延の術式を発動させなさい!」
土御門「オーケイ、いいだろう! Fallere825(背中刺す刃)土御門元春……いくぜいっ!」
見滝原で最も強かった少女と見滝原で最も強い少年が、かつてない凶悪な敵に立ち向かう。
自分には既に力など残っていないことなど、戦わない理由にはならない。
自分と仲間の関係が仮初のものであることなど、戦わない理由にはならない。
――そして、勝ち目がないことも、戦わない理由にはならない。
ほむら「時よ止まれッ!」
暁美が時を止める。
タイムリミットは現在土御門の時間遅延術式により二十秒。
確認すると、現在魔女が消費している停止時間はたった十数秒。
……全く、嫌になってくる。
ほむら「ワルプルギスの夜との戦いで撃ち損ねた重火器……ここで使い切ってあげるわ!」
取り出したのは数丁のRPG-7。
全てを撃ち終えた瞬間、時は再び動き始める。
ほむら(やはり停止時間に余裕がないわね…全く、これで火器まで使い切ったら私はどうすればいいのかしら)
ほむら「でも、まあ……」
土御門「ああ。考えるのはこの魔女をどうにかしてからだぜいっ!」
いつの間にか黒い折り紙を辺り一面に用意していた土御門が叫ぶ。
最も得意とする水属性の魔術を、現在自分が撃てる最大量で放つ。
土御門「黒キ色ハ水ノ象徴。其ノ暴力ヲ以テ道ヲ開ケ(さあおきろクソッタレども。ぜんぶこわしてゲラゲラわらうぞ)!」
魔女を包んだ爆煙が消えるより先に、直径1mほどの水球がいくつも形成され、魔女に撃ち込まれる。
途轍もない爆音が響いたが、煙がひいたその先に魔女はおらず……
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