過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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297:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/07/31(日) 01:43:38.28 ID:ADDk8zfIo

 赤と青の鎖が己の身体を地面に突き刺した。その場で勢い良く身体を振って、遠心力を蓄える。
 その回転が一定の速度に達したところで、鎖が地面に突き刺さった方の身体を切り離した。

さやか「はやっ……!」

 鎖は凄まじい速度を保ったままイノケンティウスの腹に突き刺さり、灼熱の身体が上下に引き裂かれる。
 傷口から、まるで巨人の贓物と血液が流れ出すかのごとく炎が吹き荒れた。

 だが、それだけだった。

ステイル「イノケンティウスに攻撃は無意味だ。なぜなら何度でも蘇るから」

 身体を引き裂かれ、炎を垂れ流したはずの炎の巨人は。
 しかしカードから絶え間なく送り込まれる炎を身体に補填して、瞬く間に再生する。
 それどころか、炎で出来た巨人の身体に深々と刺さった鎖が、その熱に耐え切れず溶け出した。

 巨人は2本の鎖を掴み取り、胸の前まで持ってくると両手でぐんっと引っ張った。

ステイル「イノケンティウスに硬度は無意味だ。なぜなら全てを焼き尽くすから」

 それだけであっさりと、さやかの初撃に耐えた鎖が崩れ、燃え上がり、消えうせた。
 文字通り、灰すら残さずに。

ステイル「思い知れ」

 魔女狩りの王を右隣に据えて、ステイルが言った。

ステイル「これが、巴マミの受けた痛みだ」



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