過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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300:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/07/31(日) 01:46:01.87 ID:ADDk8zfIo

ステイル「……二つの赤い目……白い身体……それにこのわずかなピンクの模様は……」

 記憶という膨大なデータの山から、目の前の鎖に似ているシルエットを検索し照合する。
 その作業は驚くほどあっという間に終わってしまった。

ステイル「……君は、キュゥ――」

 ステイルが言い終わる前に、鎖が無数の銃弾によってバラバラになった。

ステイル「なっ……」

 鎖は一度だけ身を痙攣させると、難を逃れた先端部分が、魔女が元居た場所によろよろ這いずっていくが。
 トドメと言わんばかりに放たれた散弾が、完膚なきまでに使い魔を粉々にして見せた。

ほむら「獲物の前で舌なめずり。三流のすることね」

 鎖の亡骸を踏み潰すように、イタリア製の散弾銃を構えたほむらが降り立った。
 その顔には、先ほどまでの怯えや困惑などは一切見られない。
 その目にあるのは、なにもかもを諦めた者特有の、濁った色。

ステイル「……ご忠告ありがとう」

ステイル(また、突然現れた。彼女の力は、それこそ性質だけならイギリス清教の上の上に匹敵するほどなのか?)

ほむら「……巴マミは、それね」

 ステイルの足元にある肉の塊を見て、ほむらが言った。
 先程まで取り乱していたとは思えないほどに冷たく、静かな声だとステイルは思った。

さやか「どっ、どうにか……ならないの……?」

 巴マミであった物から目を離して、さやかがステイルの身体にしがみついた。
 そんな彼女の期待に応えてやれそうな言葉を、彼は持ち合わせていなかった。

ステイル「……すまない」



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