過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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349:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/01(月) 13:52:18.85 ID:LZnhEvI0o

――次の日 見滝原市のとある路地裏
 ビルの間から差し込む夕陽に照らされて、長大な槍を手に持った赤い髪の少女――佐倉杏子が顔を歪めた。

杏子「だぁからさー、困るんだよねぇ。遊び半分で首突っ込まれんの……さっ!」

 少女が軽く槍を振ると、それらは部分部分をばらし、延長し、多節槍となって魔法少女姿のさやかに襲い掛かる。

さやか「くぅーっ!」

 辛うじて初撃を剣で受けきるが、相手の猛攻は終わらない。
 弾き、受け流し、叩き落し、潜り込む。
 そうしてさやかに生まれた僅かな隙を突いて、槍がさやかの身体に絡まった。
 杏子は力任せに振りかぶり、さやかを壁に叩きつける。

さやか「あぁっ……!」

杏子「ったく、マミのどあほーがくたばったって聞いたからやって来てみりゃ、なにこれ。ちょーうぜぇ」

杏子「いちいち使い魔に手を出す偽善者とかちょーだりぃ。ウザい奴にはウザい弟子がつくってかぁ?」

さやか「っ! マミさんをばかにするなぁぁ!」

 そんな2人のやり取りを、張り巡らされた赤い鎖によって近づくことが出来ないまどかが震える声で呟いた。

まどか「どうして……? さやかちゃんはただ、マミさんの代わりに頑張ってただけだったのに……どうして?」

QB「どうしようもないよ。お互いに譲れない思いがあるんだからね」

QB「使い魔が魔女になり、グリーフシードを孕むまで泳がした方が効率は良い。
   むしろマミのように使い魔も倒すのはむしろ珍しいんだ。誰もがマミのように優しくはないからね。
   ベテランの魔法少女である杏子が、まだ新人のさやかのことを気に食わないと思うのも仕方がないよ」

まどか「でも……こんなのって……」

 俯くまどかの肩に手が置かれる。
 驚いて後ろを振り返ると、汗を流したステイルの姿がそこにあった。



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