過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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364:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/01(月) 14:06:19.48 ID:LZnhEvI0o

ステイル「つまりは調査中、だろう?」

 ステイルににべもなく切り捨てられて、神裂はムッとした表情を浮かべる。
 腰のベルトの隙間に突っ込んであった四枚のレポート用紙を抜き取ると、ステイルに無造作に突きつけた。

神裂「アニェーゼが帰還しました。佐倉杏子の言動と経歴を照合して作った資料があります。読みますか?」

 神裂から差し出された4枚のレポートを手に取り、ステイルはタバコを咥え直しながら目を通していく。
 室内がだんだんと煙たくなってきたのでわざとらしく咳払いするが、彼は当然の事のように無視。

ステイル「……ん?」

 ムッを超えてムスッのレベルまで表情を変化させていると、ステイルは資料から目を離さずに眉をひそめた。
 彼が呼んでいる項目に心当たりがある神裂は、無理もないと思った。
 佐倉杏子の経歴が、彼には信じられなかったのだろう。

ステイル「これが事実なら、アニェーゼが彼女に惹かれた理由も分かるが……美樹さやかと対立する理由も納得出来てしまうね」

神裂「アニェーゼも、幼い頃に神父である父を亡くし、路上で生活することを余儀なくされていますからね……
.     それにこの事件が本当なら……佐倉杏子の美樹さやかに対する行動は、アドバイスに似ているのかもしれません」

ステイル「他人の幸福を願ったものが辿った末路か……ちっ、胸糞悪い」

 ステイルがぺっ、とタバコを吐き捨てた。
 タバコの火がじりじりと部屋の床に跡を残していく。
 誰がこの部屋を提供してやったと思っているんだこのクソガキは。
 こめかみをひくつかせながら、神裂は黙ってタバコを手に取り――ほんの数秒逡巡してから、台所へと放り投げた。



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