過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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393:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/03(水) 01:34:00.81 ID:XOpILpYxo

ほむら「なんてことを!」

 事の重大さを知ったのか、それとも予期していたことが現実になったのを悔いているのか。
 やけにあっさりと事態を把握したほむらが、魔力を込めて例の“妙な瞬間移動”をしようとして、


ステイル「神裂ィイイイイィィィィィィィッッ!!!」


 下を走る車の走行音が羽音に聞こてしまうほどバカでかい声で叫んだステイルに気を取られ、一瞬躊躇ってしまった。
 そしてその間に、やたらと露出度の高い服装をした女――神裂火織が月夜の空に姿を現し、瞬く間に高速道路へと飛び降りる。

杏子「お、おい!」

 ふわりと、重力やら慣性やらを無視してしているのではないかと勘繰ってしまうほど静かにアスファルトの上に着地する神裂。
 神裂は目の前を走る自動車と自動車の間、ビー玉ほどに小さく、常に左右に揺れ動くほんの僅かな隙間を通して。
 400m先を走るトラック、その荷台に乗ったさやかのソウルジェムを見据えた。
 あまりにも洗練されているせいで優雅にすら見える動きでもって、前かがみになる。跳躍するつもりだ。

ほむら「無理よ、追いつけるはずが――」

 そんなほむらの言葉をねじ伏せるように、神裂が力任せに地面を蹴った。
 次の瞬間、神裂の姿が音もなく消えた。違う。音よりも速く跳んだのだ。
 数瞬遅れて、何かが風を突っ切る音が彼らの居る位置まで届いてきた。



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