過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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406:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/03(水) 01:47:11.23 ID:XOpILpYxo

 ああそれから、とキュゥべぇはローラから離れて、尻尾を揺り動かしながら話を続ける。

QB「影でコソコソするのは結構だけど、君の動きは僕に筒抜けだということを忘れないようにね」

 ローラの顔が、静かに強張る。
 そして右手に握ったグラスをゆらゆらと弄りつつ、彼女は首を傾げて見せた。

ローラ「さて、なんのことかしら?」

QB「君自身は上手く隠れてやっているみたいだけど、残念ながら君の部下……いや、駒までそうとは限らないからね」

 グラスを持つ手に力が込められた。
 ローラの体から放たれる、目に見えない重圧が部屋全体に圧し掛かる。
 もしもこの場に他の誰かが立ち入れば、緊張の余り倒れかねないほどのそれを、
 しかしキュゥべぇは涼しい顔で受け流した。そんなことでいちいち動揺するような感情を、彼は持ち合わせてなどいない。

QB「僕らには常に予備の個体が数体付き添っていてね。それがこの星に数千、数万を超える規模で居ることを想像してごらん?」

QB「たとえ君がどれほどの超人であろうと、その下が凡夫では意味がない。いやぁ、人間という生き物はつくづく不便だよね」

QB「君ほどの人間が、あと四人いればもう少し違っただろうに」

 そう言いながら、キュゥべぇはその無機質な瞳でローラの動きをくまなく観察する。
 キュゥべぇの動きに、イギリス清教を束ねる最大主教、ローラ=スチュアートがどう出るのかを伺うために。
 そのためにわざわざ『挑発』という行為を取ったのである。

ローラ「……」

 ローラの様子に変化は見られない。
 いつもと同じで、何を考えているのか分からない顔で――



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