過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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438:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/04(木) 19:00:53.64 ID:VbLv+hVIo

 二人の会話を黙って屋根の上で聞いていた神裂は、ギリッ、と音が出るほど奥歯を噛んだ。
 なぜこうなってしまうのか。
 彼女達はただ、願っただけだというのに。
 生まれつき人の身に余る才能と幸運とをその身に宿した聖人は、しかし無力だった。

 彼女らにかけてやる言葉すら見つけられないほどに。

 神裂は憮然とした表情で、深い青色に染まりつつある空を見上げた。

神裂「神様」

 そして、かつての誓いを、再び口にする。

神裂「あなたが、選ばれた人々だけを救うというならば」

神裂「残りの選ばれなかった人々は、一人も余さず私が救う」

神裂「絶対に、必ず、です」

 そう天に誓って見せると、神裂は音もなく地面に着地した。
 後ろを振り向き、凛とした表情で“少女”と向かい合う。

神裂「やっと、決心がつきました。話を聞かせていただきましょう」

神裂「美国織莉子」

 神裂の言葉に、少女――“未来を見通す”魔法を行使する魔法少女こと美国織莉子は、薄い笑みを浮かべて頷いた。



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