過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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447:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/04(木) 19:05:32.60 ID:VbLv+hVIo

――学校帰りの学生でごった返してるかなーと期待していたが、喫茶店は思ったよりもがらんとしていた。
 カエルの刺繍が入った帽子を目深に被る、私服姿の短髪女子がいるぐらいか。
 確かに見滝原中学の学生は基本真面目な人が多いけど、なにも今日真面目に下校しなくても……

仁美「……」

さやか「……」

 さきほどから一言も言葉を発することなくあたしを見つめる仁美と、仁美に見つめられるがままのあたし。
 ホットドッグを注文したは良いが、この雰囲気じゃとてもじゃないけど喉を通らないなぁ。
 結構後悔しつつ、あたしはこの暗い空気を払拭すべく口を開いた。

さやか「それで、話ってなに?」

仁美「恋の相談ですわ」

 仁美が? 恋?
 仁美とはもう結構な付き合いになるけど、基本的に真面目でお淑やかな彼女の口から、
 そんな浮ついた……いや、おめでたい話が出てくるとは思っても見なかった。

仁美「私ね、前からさやかさんやまどかさんに秘密にしてきたことがあるんです」

さやか「え? ああ、うん」

 秘密という言葉に、思わず敏感に反応してしまう。
 あたしだって、そうだよ。仁美に話せない秘密、いっぱい抱えてるよ。
 そう言ってあげたかったが、真剣な彼女の顔を見てると気が退けてしまう。

仁美「ずっと前から、私……」

 耳を傾ける。傾けてしまう。傾けてしまった。


仁美「上条恭介君のこと、お慕いしてましたの」



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