過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
1- 20
512:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/07(日) 01:56:49.61 ID:4bj7PFf6o

建宮(あり得ない……!!)

 加減したとは言え、建宮たちが放ったワイヤーは確かに杏子の身体を捉えていた。
 鍛錬に鍛錬を重ねた彼らが放つそれは、屈強な騎士ですら逃げ切れず、抗う間もなく倒れるほどの代物である。
 だが、彼女は。

杏子「神裂って言ったっけ? あのオバサンのやつに比べたら微妙に遅いし甘いんだよねぇ」

 一人7本、十四人で98本のワイヤーの網にある、ほんの僅かな隙間を。
 それこそ“縫うように”潜り抜けて、回避した。

 あるいは、加減しなければ結果は違っていたのかもしれない。
 あるいは、彼らがフルメンバーだったなら結果は違っていたのかもしれない。
 あるいは、『後方のアックア』と戦った時のように『脈』の恩恵を受けていれば結果は違っていたのかもしれない。

 しかし結果は変わらない。
 現に彼女は“必殺の十四撃”をかわし、牛深を薙ぎ払い、野母崎を蹴り飛ばしている。

建宮(いやいや、これはさすがに……)

 殺す気で行かねば、殺られる。
 そこで建宮は、かぶりを振って考えを改めた。

建宮(それじゃ本末転倒も良いとこよな! 第一、それじゃあ女教皇様に会わせる顔が無い!)

 だが、どうやってこの状況を打開する。
 杏子の槍、その矛先が目前に迫る。瞬きする余裕さえ与えられない猛攻。建宮は次に襲い来るであろう痛みを覚悟した。

 が。

ステイル「やりすぎだよ――どちらがとは言わないけどね」

 ステイルが地面に仕掛けたルーンのカードが、彼らの間に炎の壁を作った。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/798.38 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice