過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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559:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/10(水) 00:22:47.67 ID:NTjPkDQHo

ステイル「美樹さやかのことかい?」

恭介「え?」

 言われて初めてその名前を思い出したような表情の恭介を見て、ステイルは若干引きつった笑みを浮かべた。
 眼中に無いわけだ。おめでとうさやか。君の初恋は、過程は違うが僕の初恋と同じ末路を辿ることになりそうだよ。

ステイル「違うなら良いんだ。じゃあ一体なんなんだ? まさか鹿目まどかが好きだったとか?」

恭介「はは、それはないよ。ただ……なんていうか、その」

 右手に備え付けてある杖を適当に弄りつつ曖昧な喋り方をする恭介に、ステイルはだんだん腹が立ってきた。
 だが同時に彼の心境が分からないでもないために、辛く当たることも出来ない。

ステイル「……ああ、じゃああれだ。無意識の内に美樹さやかに負い目でも感じてるんじゃないのかい?」

恭介「負い目? 僕が?」

ステイル「彼女を傷つけておいて、彼女に助けられておいて、志筑仁美と付き合ってしまってもいいのかとかね」

 包帯をされたままの左手を口に当ててなにやら考える素振りをする恭介。
 彼は小声で、言われてみればそうかもしれない、と呟く。そして不可解だと言わんばかりに首をひねった。

恭介「それとこれとで関係があるのかな……」

ステイル「君はどうなんだ。志筑仁美と美樹さやか、どちらを取る? もっとも後者が君のことを好きかどうかは知らないけど」

恭介「あはは。さやかが僕のことを好きなわけないだろう? 彼女はあくまでただの親友だし」

 ステイルは猛烈な既視感を覚えた。
 誰だっけ、この手の周囲の女から好意を持たれながらもそれに気付かない鈍感で面倒臭い独善的で鬱陶しい男。
 ああ考えるまでもなかった。苛立たしい腹立たしい!

ステイル(偶像崇拝の理論かなにかで“あの男”の性格がこっちの上条にも影響してるのか……?)



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