過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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561:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/10(水) 00:24:15.67 ID:NTjPkDQHo

ステイル「美樹さやかは美樹さやか。それ以上の何があるというんだい?
       認識論について語るのは好きじゃないし、君にカントの認識力、特に感性と悟性の二通りの――」

 恭介の目が泳いだのを見て、ステイルは小さく息をつく。

ステイル「――それは置いておくとして、例え彼女が君の親友だろうが、彼女だろうが……ゾンビだろうが、変わらないだろう」

ステイル「君が志筑仁美と付き合ったって、そのことは変わらないだろうさ」

恭介「え? いや、そういう話題だったっけ?」

ステイル「君も面倒臭い男だね……」

恭介「あはは……いや、さすがにゾンビとなると話が別だよってことを言いたかったんだ。突っ込んでごめんね」

 苦笑しつつ、恭介が言った。
 気付かれないように目を細めながら、ステイルは内心で無理もない、と思った。
 冗談交じりの言葉には、絶対に揺るがない本音が見え隠れすることが稀にある。今回のもそれに当てはまる。

ステイル「それはそれ、これはこれとして……修行中の神父に恋愛相談持ちかけて、君の抱えたもやもやは晴れたかい?」

 途端に、恭介は笑顔を作って頷いた。
 ステイルも口の端をつりあげて、小さく笑みを浮かべる。
 だが次に表情を改めて、真剣な顔つきで恭介に問いかける。

ステイル「それで……志筑仁美はどうするんだい」

恭介「もちろん付き合うよ。断る理由も無いしね」

ステイル(即答かいッ!)

 引きつった笑みを浮かべながら、ステイルは携帯電話を取り出す。
 既に休み時間は残り一分を切っており、教師が来るまでの時間を計算に入れても、そろそろ引き上げなければならない。

ステイル「僕はもう戻るが、君はどうする?」

恭介「手が痺れちゃったからちょっと休んでいくよ。幸いここは人通りが少ないから怪しまれないだろうし」

ステイル「分かった、じゃあまた後で会おう」



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