過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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590:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/11(木) 20:30:57.65 ID:icxRo/WPo

――階段を這うようにして上がった彼女が見たものは、男の人のような人影を三人がかりで滅多刺しにする光景だった。

さやか「なっ……!?」

 思わず声が漏れる。
 反射的に身を伏せ、足音と人の気配が消え去るのを待った。

さやか(今の……って)

 さやかが見た三人の内、二人はさやかが見知った顔だった。
 一人は対馬と呼ばれる、煌びやかな金髪と美しい脚線美が特徴的の女性。
 そしてもう一人は――

さやか(五和……さんまで!)

 彼女もまた、香焼の時と同じように笑っていた。
 理由は分からない。分かりたくもない。あんな風にだけは、なりたくない。
 足音がすぐ近くまで近づくが、それらは上の方へと遠ざかっていき、やがて気配が途絶えた。
 それからきっちり十秒待って、彼女は恐る恐る身を乗り出した。

さやか「あぁ……!」

 やはり、彼女らが滅多刺しにした人影は崩れ落ち、原型すら分からないほどにぐちゃぐちゃになっていた。
 わき腹が痛む。胃液が逆流し、食道を駆け抜ける。胃液の放つ酸味と異臭に耐え切れず、さやかは吐き出した。
 びちゃっ、と胃液が地面に零れる。それだけではない。何かが地面に水溜りを作っていた。

さやか「うぅっ……ううう……!」

 涙だった。
 彼女は泣きながら、階段を這って行く。



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