過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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592:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/11(木) 20:32:49.17 ID:icxRo/WPo

――時はほんの少し遡る。
 件のビルの屋上で退屈そうにチーズかまぼこをくわえていたステイルは、ついにため息を吐いた。

ステイル「鬼ごっこって、あまり良い思い出ないんだよね……」

神裂「学園都市でのことですか? あれはたしか運び屋専門の魔術師、オリアナ=トムスンを追っていたのでしたっけ」

ステイル「そうそう、何度炎に身を焼かれたことか」

ステイル「しかもただでさえ体力が無いのに走らされるわ転ぶわで散々だったよ」

神裂「今回はあなたが走る必要はありませんから安心してください。敵の“土人形”は我々が追いかけていますので」

 “土人形”。
 正式名称は分からないが、彼らを手こずらせる……というよりは、手を煩わせている術式のことだ。

ステイル「それで天草式の聖人神裂先生、それはどんな仕組みで動いているんだい?」

神裂「あなたも使用している北欧神話、その創世の際の“ユミルの肉より大地が生まれた”という伝承がベースのようです」

神裂「北欧神話において始まりの生物であり全ての巨人の父でもあるユミルは、神々によって滅ぼされています」

神裂「その後肉体を大地として用いているのですが、どうやらこの辺りを曲解し、あえて伝承を捻じ曲げた術式ですね」

ステイル「つまり、どういうことだい?」

神裂「ユミルの肉から大地が出来たのではなく、土にユミルの肉を与えて大地を形成し、巨人が生まれたという具合です」

神裂「自分の遺伝子情報、唾や髪、皮膚を土に埋め込み、土くれからなる自身のコピー、土人形を作り出したのです」

神裂「さらにそれらの内の一体に自分の認識をずらす魔術、“神隠し”のキーになる何かを持たせることで撹乱を狙ったのかと」

ステイル「どうせなら落書き帳みたいな魔導書を使えばいいものを……」

神裂「そうですね。その辺りが解せません……」




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