過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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(神奈川県)
[saga]
2011/08/20(土) 01:08:57.78 ID:XvasY7+uo
五和「黙ったら……黙ったら、回復魔術を受けてくれますか……?」
さやか「……」
五和「私は、ただ……あなたたちを、助けるために……つぅっ!」
五和が苦しそうに悲鳴を漏らす。さやかが首を掴む手に力を込めたのだ。
さやか「うるさい……うるさい!」
五和「私は……あなたのために……」
五和が、涙を浮かべて言った。
これが嘘を吐く人間の顔なのだろうか。とてもそうには見えない。
さやかは空いている手を振り回し、次いで頭を抑えてその場にうずくまった。
さやか「うっ……うぅ、うううぅ……!」
とうとう五和の首を手放し、嗚咽を漏らす。頭の中が爆発しそうだった。
何をすればいいのか分からない。誰を信じていいのか分からない。
さやか「信じられない、信じない、信じたくない、そんなの……そんなのっ」
もし本当に、自分が勘違いしてるだけだとしたら。
まどかに酷い言葉を投げかけて、ほむらに迷惑かけて、彼らの手を振り払い、これだけのことをして。
いまさら彼らの輪に戻るなんて、出来ない。
ぷしゅーっと、気の抜けた音が響き渡る。電車が到着したのだ。
さやか「……」
五和「……あの」
さやか「ごめん」
五和の首筋に、さやかの手刀が叩き込まれる。
気を失った五和を放置して、さやかはその場から逃げるようにして電車の中へ姿を消した。
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