過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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689:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/20(土) 01:08:57.78 ID:XvasY7+uo

五和「黙ったら……黙ったら、回復魔術を受けてくれますか……?」

さやか「……」

五和「私は、ただ……あなたたちを、助けるために……つぅっ!」

 五和が苦しそうに悲鳴を漏らす。さやかが首を掴む手に力を込めたのだ。

さやか「うるさい……うるさい!」

五和「私は……あなたのために……」

 五和が、涙を浮かべて言った。
 これが嘘を吐く人間の顔なのだろうか。とてもそうには見えない。
 さやかは空いている手を振り回し、次いで頭を抑えてその場にうずくまった。

さやか「うっ……うぅ、うううぅ……!」

 とうとう五和の首を手放し、嗚咽を漏らす。頭の中が爆発しそうだった。
 何をすればいいのか分からない。誰を信じていいのか分からない。

さやか「信じられない、信じない、信じたくない、そんなの……そんなのっ」

 もし本当に、自分が勘違いしてるだけだとしたら。
 まどかに酷い言葉を投げかけて、ほむらに迷惑かけて、彼らの手を振り払い、これだけのことをして。
 いまさら彼らの輪に戻るなんて、出来ない。
 ぷしゅーっと、気の抜けた音が響き渡る。電車が到着したのだ。

さやか「……」

五和「……あの」

さやか「ごめん」

 五和の首筋に、さやかの手刀が叩き込まれる。
 気を失った五和を放置して、さやかはその場から逃げるようにして電車の中へ姿を消した。



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