過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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691:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/20(土) 01:10:33.08 ID:XvasY7+uo

 ……とはいえ、ただ闇雲に探してどうにかなるわけでもなく。
 何度か警察官に見つかりかけ、街を行きかう人々に年齢を尋ねられることもしばしば。

恭介(無理ないよなぁ)

 彼はまだ中学二年生、十四歳の、ただの子供だ。
 ステイルのような大人顔負けの体躯も無ければ、
 さやかのように大人を振り切るだけの特殊な力もない。
 足にかかる負担に顔をしかめながら、彼は目立たないようにひっそりと歩き続ける。

恭介(……なにやってんだろ)

 馬鹿馬鹿しい、という考えが彼の脳内をよぎった。
 さやかを探すという行為に対してのものではない。
 行方の分からないさやかを探すために、目立たないようひっそりと歩くことに矛盾を感じたのだ。
 彼女の、大事な“幼馴染”であり“親友”であるさやかのことを考えれば今すぐにでも走り出すべきなのに。

恭介「……くそっ」

 苛立たしげに力強く杖で地面を叩く。
 だが最強の超能力者が使用することを前提に改造された杖はびくともしない。
 そんな折、彼の目の前でとても不思議な現象が起こった。

恭介「……?」

 さきほどまで何も無かった目の前の広場に、黒髪の少女が忽然として舞い降りたのだ。
 腰まで届く長い髪をたなびかせて、少女は冷たい目で恭介を見た。
 彼は彼女を知っている。自分が入院している間にクラスにやってきた転校生だ。
 確か、名前は――



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