過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
1- 20
722:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/22(月) 01:53:07.57 ID:eMOuDAa6o

――時刻は、真夜中の11時57分を回っている。

さやか「……」

 ソウルジェムの濁りの噴出速度は、着々と勢いを増しつつある。
 それに比例するように、青い炎のきらめきも薄れていく。

さやか「……なんだっけ」

 ぼんやりとした意識の中、彼女はとあるおとぎ話を思い出していた。
 そのおとぎ話の主人公、灰かぶりの少女はいじわるな姉たちに扱き使われて、それは酷い暮らしを送っていたとか。
 そんな少女の下に現れた魔法使いだか魔女だかが魔法を使って、彼女の格好を綺麗なお姫様にしてしまうとか。
 彼女はその晩、お城で開かれる舞踏会に出席して王子様と踊り、楽しんだとか。

さやか「……えーと」

 でもさぁ大変、魔法は夜の12時で効き目を失ってしまうことを思い出した少女は慌ててお城から立ち去ります。
 王子様はそんな少女を追いかけますが、ああ残念。追いつくことは叶いませんでした。
 悲しみに打ちひしがれていた王子様が、ふと足元を見ると。なんとそこには少女が履いていたガラスの靴がありました。
 王子様はすぐに使いを出し、この靴と足が合う者を見つけようとしたのだった。

さやか「……なーんでぴったり合う人が居なかったんだろ」

 夢も希望もない台詞を吐きながら、おとぎ話の続きを思い出そうとする。
 たしか王子様は無事に少女を見つけ出し、少女は王子様と結ばれて末永く幸せに暮らしましたとさ。
 めでたしめでだし、そんなところだろうか。

さやか「……この子って苦労してるけど、そのわりに棚からぼた餅で形式で幸せになってるよね」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/798.38 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice