過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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726:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/22(月) 01:57:16.11 ID:eMOuDAa6o

「――――さやかああああぁぁぁッ!!」

 服を汗で湿らせながら、王子様――上条恭介が、力の限り叫んだ。

 面白いくらいにさやかの身体が跳ねて、さらに彼女は声が漏れないように自分の両手で口を覆った。

 さやかのソウルジェムの中を蠢いていた穢れが動きを止める。
 仄暗い輝きも、少しずつ収まっていく。
 彼女の心から噴き出る絶望が、彼女の心に芽生えた希望によって塞き止められたのだ。

杏子「へへっ」

 それを笑顔で見ながら、杏子は懐から取り出したグリーフシードを彼女のソウルジェムに押し当てた。
 ソウルジェムの中に残っていた穢れが急速にグリーフシードへと移っていく。
 だが元々のグリーフシードが使い古しだったためか、さやかのソウルジェムはまだ八割近くが濁っていた。
 ひとまずは十分だろう。杏子は笑って、さやかの肩を叩いてやる。

さやか「杏子……あんた……」

杏子「アタシに見せてくれるんだろ? みんなと一緒に幸せになれる魔法少女の姿ってヤツをさ」

杏子「とりあえずはあのボーヤとだ。アタシは天草式が持ってるグリーフシード受け取ってくるからさ」

杏子「仲良くやりなよ」

 そう言って、さやかに背を向ける。
 人の恋路を邪魔するヤツぁ馬に蹴られて養豚場のミキサー行きだ。
 笑いながら、杏子はホームの階段を下りていく。



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