過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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734:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/22(月) 02:04:01.57 ID:eMOuDAa6o

 その時、目の前にある階段から杏子が姿を覗かせた。

杏子「天草式はいなかったけど、すぐそこにあいつらに関係する修道女がいてさ……って

杏子「なんだこりゃ、なにがあった?」

 ポテトチップスを口に咥えながら、目を真ん丸くしてさやかを見た。
 杏子の問いに答えず、さやかはその場にへたり込む。
 その動きに連動して、彼女の手からソウルジェムが零れ落ちる。

 ソウルジェムは、完全に黒く染まりきっていた。

杏子「なっ……おい、マジでなにがあった!?」

さやか「あたしには、みんなと一緒に幸せになる資格なんてない……」

杏子「その話は終わったろ! なにがどーなってやがる!?」

さやか「こんな簡単なことにすら気付けずに、みんなに迷惑かけて、ぬか喜びして……」

杏子「なにを……!」



さやか「あたしって、ほんとバカ」



 さやかのソウルジェム、その宝石部分が砕け散る。
 宝石を覆っていた金属質のフレームが黒く染まり、がばっと展開されて閉じ込められていた濁りが溢れ出す。

杏子「うわぁ!?」

恭介「なにっ、がぁ!?」

 それは強大な衝撃波を発生させると、近くにいた杏子と恭介の身体を軽々と吹き飛ばした。
 ソウルジェムがあった場所に、真新しいグリーフシードが生まれる。
 グリーフシードは想像を絶するエネルギーと絶望、そして呪いを撒き散らして空間そのものを歪ませ始めた。

 さやかの身体がゆっくりと傾き、地面に倒れこむ。

杏子「さやかッ……!」

恭介「さやかああぁぁぁッ!!」

 二人の呼び声が、衝撃波によってかき消される。



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