過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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(神奈川県)
[saga]
2011/08/27(土) 04:09:28.76 ID:MvUQlNx5o
――物語は加速する。
事前の調査で判明している通り、結界は中心部まで一直線に通路で繋がっていた。
魔女の下まであと半分というところまで差し掛かると、杏子は立ち止まって槍を肩に置きつつ後ろの三人に振り返った。
杏子「ここまで来てから言うのもなんなんだけどさぁ、アタシらって互いのことよく知らなくない?」
まどか「そういえば杏子ちゃんとはまだちゃんと挨拶してないね」
ステイル「暁美ほむらとも、きちんと腹を割って話をした覚えがないね」
ほむら「自己紹介ならしたでしょうに」
杏子「いいじゃん、改めて自己紹介しよーぜ! さやか救ってからよく知らない奴とハイタッチなんて嫌だし」
さやかのことは救えることが前提なのか? と首を傾げるステイルだが、さすがに口に出しはしない。
ああやって自分を励ますことは誰にだって良くあるものだ。だからステイルはそれに乗ってやることにした。
ステイル「それじゃあ改めて自己紹介をしようか。僕はステイル=マグヌス。イギリス清教所属の魔術師だ」
ステイル「年齢は十五、好きな物はタバコで、嫌いな物は禁煙席と禁煙スペースと自動喫煙法」
杏子「十五で愛煙家ってどうなんだよ……」
ステイル「美樹さやかを救えなかったら、僕はもうタバコを二度と吸わないと誓おう」
おーっ! と杏子の口から歓声が上がる。まどかとほむらは苦笑するだけだ。
杏子「んじゃ次アタシな。アタシは佐倉杏子! 好きなことは食べること! 嫌いなことはいろいろ!」
杏子「なんだかんだで愛と勇気が勝つ王道みたいなのに憧れちゃっててさ。さやか救えたら神様信じるよ、ホント」
照れくさそうに笑いながら、杏子はまどかを肘で突いて促した。
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