過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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796:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/27(土) 04:13:33.85 ID:MvUQlNx5o

――時を同じくして、上条恭介は結界の中に迷い込んでいた。
 ステイルたちが動く際に生じた天草式のわずかな隙を、不幸にも無自覚の内に突いてしまったのである。

恭介「うーん……」

 ヴァイオリンの音を頼りにひたすら通路を歩きながら、恭介は唸った。
 ここがステイルから聞いた『魔女の結界』であることはまず間違いないだろう。
 一方で足の痛みは留まることを知らず、そろそろ歩くのも辛くなってた。

恭介(ここが行き止まりみたいだね)

 やがて恭介は一つの扉の前で立ち止まった。壁に寄りかかりつつ杖で押すが、扉は微動だにしない。
 ならばと体重をかけて押すが、やはりびくともしない。
 どうやら『魔法』の力で鍵が掛かっているようだった。
 今度は倒れこむように肩を扉にぶつけるが、やはり扉に異変は見られない。

恭介「まいったな、どうしよう……」

 立ち往生していると、二人の背後からその場に不釣合いな明るい声が聞こえてきた。
 一つは男、あるいは少年の声だ。もう一つは同い年くらいの少女だろうか

「ここって最深部近くじゃねーの? 俺に任されたのって中心部の天井に穴空けることとステイルの手助けなんだけど」

「魔力の流れを見るに、多分この空間は一直線になってるかも。上に行きたい場合は一回一回壊してくしかないんだよ」

「だあああメンドくせー! いくら俺の右手がありとあらゆる異能の力を――って、誰かいるな」

 恭介が振り返る。そこには男女……いや、性格には少年少女がいた。
 一人は黒髪でツンツン頭の少年だ。背は自分と同じくらいかやや低めだが、ガタイは向こうのがずっと良かった。
 もう一人は白い修道服を着た修道女だ。白銀の髪が証明に照らされて幻想的な雰囲気さえ醸し出している。
 少年はこちらの姿を凝視した後でこう言った。

「何故だか知らないけど物凄いシンパシーが! もしかしてあなたは生き別れの兄貴とかなんでしょーか!?」

「残念だけどそこの少年はいわゆるイケメンに値する容姿だからそれだけは絶対に無いと思うんだよ」


恭介「……調子狂うなぁ」


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