過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/07/28(木) 00:46:44.43 ID:A1e8z63Fo

 しょんぼりと肩を落とす五和を無視して、険しい表情のまま建宮は手に持った双眼鏡を覗き込んだ。
 先ほどと変わらず、依然として人気の無い路地裏が写るだけだ。

 そのまましばらく双眼鏡を構えたままでいると、不意に後ろから声がかかった。

神裂「彼女ならば心配は要りませんよ」

 建宮達の背後に、どうどうと神裂が立っていたのだ。
 その堂々たる佇まいからは想像できないほど、まったく気配が感じられない。決して地味とかそう言うわけではないはずだが。

五和「女教皇様! いつの間に?」

神裂「たった今です。巴マミという魔法少女もなかなか手強かったので、あちらの観察は一時中断です
.     それより私が不在の間、ありがとうございました。みんなは休んでください。特に建宮、あなたです」

建宮「休めと言われても、遠くから時々双眼鏡でちらちら覗いていただけだし特に疲れていませんのよ」

神裂「彼女相手に気付かれないよう監視を行うのは神経が要るでしょう? とにかく下がってください」

 そうまで言われては、建宮も引き下がるしかなかった。
 実際、下手に彼女に視線を送れば一瞬で感づき、魔術を使おうものならすぐさま飛び込んできかねないほどの相手だ。
 相手を見つつ、相手を見ない。そんな訳の分からない馬鹿げたレベルなのである。
 それこそ針の穴に通した糸で絵を描くよりも集中力と根気が要る作業だ。

 短時間とは言え建宮たちの体力は確かに監視行為によって奪われていた。神裂の推理は間違いではない。

 では建宮達にそうまでさせる相手が誰なのかと言うと――



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