過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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897:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/09/01(木) 14:00:32.73 ID:KahVM0gIo

――教会の中は、話に聞いていたよりも荒れていた。
 いくつかの木材や、割れたガラスの破片があちこちに散らばり、どれも埃を被っている。

さやか「なんだか懐かしいなぁ……ここに来たのがつい最近だなんて思えないや」

まどか「ここに杏子ちゃんが住んでたんだね……」

ほむら「そうらしいわね」

 口々に感想を言う少女らから目を離して、ステイルは教会内をぐるりと見渡した。
 それから何かを確かめるように柱や床をぐいっと押したり叩いたりしてみた。
 建てられてからまだそう時間は経ってないな、などと考えながら神妙な顔のままでいる杏子に声を掛ける。

ステイル「果物はどの辺りに供えれば良い、というか供えても平気なのか?」

杏子「……親父はそーいうの気にしないよ。だから破門されたんだけどね。
.     果物とかお菓子とかはアタシが直接持ってくよ。みんなが……最期にいたところにさ」

ステイル「……分かった。やはり僕らはここで待つとしよう。三人にもそう伝えておく」

杏子「ん……ごめんね、連れてきてもらっときながらさ」

ステイル「気にすることはないよ」

杏子「サンキュ。じゃあ行ってくんね」

 果物――事前にほむらに礼を言って返してもらった――と花束を受け取ると、杏子は教会の奥へと姿を消した。
 ここが礼拝堂で、向こうが生活用の施設になっているのだろう。
 杏子の後を追おうとしたさやかを見て、ステイルは声を掛けた。

ステイル「一人にしてあげた方が良いんじゃないかな」

さやか「あ……うん、そうだよね」

 流石に無神経だったことに気がついたのだろう。
 さやかが俯きながら、段差になっている床に腰を下ろした。

さやか「……どんなこと話してる、ってのはおかしいよね。でももしかしたら、まだいるのかな……」

ステイル「さて、どうかな。死者との対話は僕らでも無理だからね」

ほむら「夢が無いわね」

ステイル「現実はそんな物だよ。死ねば会話なんて出来なくなる……もっとも」

ステイル「相手が心の中にいる場合、話は別だけどね」

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