過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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973:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/09/13(火) 01:03:09.24 ID:OmW/nac8o

――小テストを終えた息抜きついでに屋上に出ると、ステイルは懐からメントスを取り出して口に含んだ。
 口の中に広がる反吐が出るような甘みに耐えながら、足りない糖分を補給していると。

ほむら「ここにいたのね」

 同じように息抜きでもしに来たのか、風になびく髪を押さえながらほむらがステイルの隣に立った。
 そっとメントスを差し出すと、なぜか彼女は顔を引きつらせながら首を横に振る。

ほむら「言えない、杏子とキャラが被ってるなんて言えない……」

ステイル「もろ口に出してしまってるだろうが! 一応言っておくが僕は腹が空いてるわけじゃなく禁煙中なだけだ!」

ほむら「自覚があるなら慎みなさい」

ステイル「タバコを止めるように促したのは君の方だがね……」

 それから二人は何を話すでもなく、じっと立ち尽くした。
 流れる風を体で受け止めながら、ステイルはある決心をして切り出した。

ステイル「知らないままで終わるのは、何よりも不幸なことだと僕は思うよ」

ほむら「……」

 短く息を呑む音がする。それは考えるまでもなく彼女から発せられたものだ。
 彼女が抱える事情を知り、そして目的を知らないステイルは、それでも彼女が迷っている事に気付いていた。
 恐らく仲間に秘密を打ち明けるべきかどうか、そんなあれこれに関する物だろう。
 今の彼女は、逡巡している。

ステイル「ましてやそれが思いやりから来るものならなおさらだ」

ほむら「……」

ステイル「強制はしないけどね」



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