過去ログ - 吹寄「この変態ストーカーが……!」
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9: ◆ObanGQEW7M[saga]
2011/07/27(水) 22:54:07.03 ID:mQR8XmcAO



馬鹿な妄想が脳裏を這いずる。
その為しばらく目を離していたら、何時の間にか彼女は道路から姿を消していた。
ぱちくり、緩慢な瞬きのせいで冷えた空気が目に凍みる。
よく目を凝らしてみると、30メートル先くらいに別れ道があるのでそこで曲がったんだと思うけど焦燥感は拭えない。

四方八方見回しても誰も居なかった。
立ち眩みが起きぬようのろのろと立ち上がり、追跡を再開することにする。


靴裏のゴムの擦れる音が体内のどこか柔い所を締め付けていく。
足音にも細心の注意を払わないと、全くストーカーなんて楽じゃないぜ。
それにしても今回の匂いは本当に強い。
芳しく重厚で気品と中毒性のあるそれは、唾液が垂れるほどに心地よくどこかで確かに感じたことのある懐かしさ。
正直言って、思考もフワフワとして纏まらない。
だから独白?だけどこんな馬鹿なことを言えてるはずなんだ、いつもそう……うん、こうじゃないはずだから

そんな精神だけど、取り敢えずは先ほどの話に戻ろうか。


自分はそんなに普通じゃないと言ったけど、偏差値だったら27ぐらいだろうか。
決して73ではないのが悲しいところ、しかし下に評価せざるを得ない。
だって今現在とても憂鬱だし、憤ってるし、恥ずかしいし、哀しいし。


理由、と言えばこの傍迷惑でしかない能力のせいに他ならない。





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