過去ログ - 唯「私は、誰と恋をする?」 【百合シミュレーションSS】 Part3
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◆duJq3nZ.QQ
[saga]
2011/08/16(火) 01:06:20.31 ID:w6MFD1o20
→C:紬の席に行く。
唯「ムギちゃんとは、あの日の夜にちょっとお話ししたきりだしね!」
唯はそう意気込むと、机に手をついて立ちあがり、勢いよく紬の席へと向かった。
紬はいつも通り、姿勢よく前を向いて座っていた。
お嬢様にふさわしく、教室の中という庶民的なシチュエーションであっても、どこか品が漂っている。
唯は、そうっと近寄り、紬の肩に突然手をおいてみせた。
すると紬は、びくりとなって振り返る。
紬「きゃっ! ……あっ、唯ちゃん」
唯「えへへ。おはよう! 久しぶり」
紬「ふふ、おはよう。久しぶりね」
唯「ほんの少しの間なのに、しばらくムギちゃんの声を聞いてなかった気がするよ〜」
紬「もう……ふふ、唯ちゃんってば大げさよ」
和やかに挨拶を済ませた後、軽く雑談を交わした。
紬がふと教室の時計を一瞥し、唯に向き直る。
紬「唯ちゃん、大丈夫? あと少しで先生が来ちゃうと思うわ」
唯「うーん、あと少しなら大丈夫だよお」
紬「そ、そう……うん、そうね」
唯「あっ、ごめんね……長居しちゃうの嫌だったかな?」
紬「そっ、そそそそんなことあるわけない! 大丈夫よ!」
唯「……えへへ、そっかー。ならよかったよー。一瞬心配になっちゃった」
紬「ごめんね、唯ちゃん。変に気を遣わせて……なんでもないの、ちょっと気になっただけなの」
唯「うん? なあに?」
紬「えっと……その、どうして私のところにお話しに来てくれたのかな、って……」
そこで紬は、少し俯き、指をもじもじとさせた。
唯はその言葉を不思議に思いながら言う。
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