過去ログ - 唯「私は、誰と恋をする?」 【百合シミュレーションSS】 Part3
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502:1です ◆duJq3nZ.QQ[saga]
2011/09/03(土) 14:11:57.47 ID:offcKDGI0

→B:「うぅ……りっちゃん……どこなんだろう」
   涙を目一杯に溜めながら、その場で立ちつくしてしまう。


唯「うっ、ひぐっ、ぐすっ、りっちゃん……りっちゃ……」

「……あのー……」


突然かけられた声に驚いて振り返ると、唯とさほど背丈が変わらない少年が華美を傾げて唯を見ていた。
唯は慌てて涙をぬぐい、鼻をすすってから「な、なに?」と訊ねる。


「その、今言っていた『りっちゃん』って……田井中律のことですか?」

唯「ひっ、ぐすっ、そうだけどっ……どうして?」

「この辺りで『りっちゃん』っていったら姉ちゃんくらいしかいないから……」

唯「え? 姉ちゃん?」

「あっ、いうの忘れてました! 俺、田井中律の弟で聡っていいます」

唯「えっ、ええええ!?」


唯は、泣きやむのも忘れて前に立つ少年の顔を凝視する。
確かに、雰囲気や目元が似ている気がしなくもない。


唯「似ている……? うーん、似てない……? どっちだろう?」

聡「そんなこと聞かれても……あ、あの、姉ちゃんの友達ですよね?」

唯「う、ん。 軽音部で一緒なんだ」

聡「……もしかして、『唯』さんですか?」

唯「ふえ! そうだけど、何でわかったの?」

聡「姉ちゃんがいっつも話しているから……『唯のやつー!』って」

唯「あ、あはははは……」


軽く雑談を終えると、唯は気になっていたことを口に出した。


唯「っていうことは……私、りっちゃんちの近くまで来てるんだね」

聡「すぐ近くですよ。今目の前にある家が澪ねえ……いや、近くの家なので」

唯「そ、そっか」

聡「あれ、来ないんですか? 姉ちゃんに会いに来たんじゃ……」

唯「で、でもりっちゃん私に会いたくないかも……」

聡「? でも、引き返すにしても道が分かりづらいし……いったん来るだけ来てみれば……その方が道案内もしやすいですから」

唯「う……うん、分かったよぉ」


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