過去ログ - 唯「私は、誰と恋をする?」 【百合シミュレーションSS】 Part3
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665:1です ◆duJq3nZ.QQ[saga]
2011/09/09(金) 02:12:14.27 ID:e3jUc0TB0

→C:「りっちゃん、何探してるの?」
   なんだろう? 忘れもの? 探しものかな?


唯が訊ねると、律は「んー、ちょっとな」と顔を上げずに答え、また鞄を探り始めた。
ぷるぷると震えながらその様子をうかがっていると、不意に律が視線を上げる。


律「いいから、とりあえずブラウス着てろって」

唯「うう……ほーい」


再三の律の言葉に、生乾きにすらなっていないブラウスを着こみ、また体を震わせる唯。
ブラウスの上から体をさすっていると、律の方から歓声が上がった。


律「おっ、あったあった!」


すると律は、鞄の中から四角い袋状のものを取り出し、満足げに笑った。
何度か袋を振ると、一声唯を呼び、投げてそれを寄こす。


唯「わわっ! いきなり投げないでよー」

律「一声かけただろー?」

唯「もう、何を投げて……あっ、これ」


平べったい袋状のものを握ると、それはほのかに温かった。


律「カイロ。冬に余っていたのが鞄に入れっぱなしだったなー、って思いだしてさ。ま、ないよりマシだろ」

唯「ええ〜。ずっと入れていたものなの? なんかなぁ〜」

律「あっそ。じゃあ没収な」

唯「うっ、うそうそうそですっ! 非常に助かりましたっ! ありがたき幸せっ!」

律「うむ。苦しゅうない。初めから素直にいえばいいんだよ」




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