過去ログ - 唯「私は、誰と恋をする?」 【百合シミュレーションSS】 Part3
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68:1です ◆duJq3nZ.QQ[saga]
2011/08/03(水) 02:09:17.40 ID:E/crlRHJ0
失礼しました。
>>65の前にこの幕間が入ります。


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さわ子「……なるほどねえ。やるじゃない、若王子さん」


教師が寝泊まりする部屋で、横になっているいちごに笑いかけながら話す。
いちごの表情は、嘘のように晴れ晴れしく、健康な頬の色が増していた。


いちご「私もだけど……でも、律を誘導したのは姫子だから。姫子も曲者」

姫子「私は最後の後押しをしただけだよ! 主演女優賞はいちごでしょ。事情を知っている私でさえ、本当に悪化したかと思ったよ」


姫子がからかうようにいちごを覗きこみ、肘で軽く小突く。
いちごは、むうと口を尖らせる。


いちご「……まだ微熱があるから、仮病じゃない」

姫子「にしてもあれはオーバーだったような……どんだけ重症なのよって……いたっ! ちょっとつねんないでよいちご!」

いちご「……主演女優賞っていったくせに」

姫子「まあ、確かに一芝居上手くいったからいいんだけどね。でもあれだけ重症のフリしちゃったら、唯みたいな子は信じ切っちゃうでしょ」

いちご「……思いっきり信じてた」

姫子「どうするの? あれだけ重症な感じだったのに、ケロッとなって部屋に戻って行くわけ?」

いちご「……今は、部屋に戻っちゃだめ」

姫子「……分かってるよ。ということで先生、一晩お世話になりますね」

さわ子「もー、あなた達も世話が焼けるわねえ」

いちご「唯も、律もね」


さわ子が呆れたように笑いながら、二人分の寝るスペースを作る。
姫子、いちごはそれにお礼を言いつつ、思いを巡らせていた。

姫子「(……うまくいけばいいな……がんばれ! 唯!)」

いちご「(スマイルアゲイン計画……がんばれ、唯)」

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