過去ログ - 唯「私は、誰と恋をする?」 【百合シミュレーションSS】 Part3
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922:1です ◆duJq3nZ.QQ[saga]
2011/09/27(火) 01:59:31.02 ID:o2+aJAfW0

→C:「ムギちゃん、教えてくれてありがとう!」
  えへへ、味見してくれるかな? 最後は紬に配る。


右手にカップ、左手にソーサーを持ち、一つずつ机にのせていく。


唯「はい、まずは澪ちゃんね」

澪「ん、ああ、ありがとう」


すぐ近くの澪の机の上にソーサーをのせ、次にカップを静かに置いた。
唯らしからぬ慎重な手つきに、澪がくすりとする。


唯「むっ? 澪ちゃん、どうしたの?」

澪「ふふ、ああいや……なんか唯がこんな風に皆に紅茶を淹れるなんて新鮮だなって思っただけだよ」

唯「むー、私だってたまにはやるもん」

澪「ふふっ、そうか」


澪がまた微笑むと、少し拗ねたような表情だった唯の顔も柔らかくなり、にっこりとする。


唯「軽音部の皆のために、心をこめて淹れたからねっ!」

澪「軽音部……そうだな、ありがとう」


澪の言葉に唯は笑みを返すと、次のソーサーとカップを手にした。
少し離れた梓の席に身を乗り出そうとすると、澪が突然「……あっ」と声を上げた。


唯「どうしたの澪ちゃん?」


唯が顔を向けると、澪は軽く苦笑いをして、「いや、何でもないよ」と手を振った。
唯は首をかしげつつも、ちらちらと紅茶に視線を向けている梓にソーサーを差し出した。


唯「はいっ、次はあずにゃんだよ! お待たせっ!」

梓「べ、別に待ってないですよっ!」

唯「ええ〜。さっきは早く飲まないと、っていっていたくせにぃ」

梓「そ、そんなつもりでいったんじゃありませんっ! ただ、早く飲んだ方が美味しいですから……はっ!」

唯「んもぅ、あっずにゃーん!!」

梓「ゆ、ゆいせんぱいっ、カップカップ!!」


なみなみと紅茶が注がれたカップを手にしたまま抱きつこうとした唯に、梓が制止をかけて事なきを得た。
唯はそこで初めてカップの存在に気付いたように、目をぱちくりとする。
梓が先ほど渡されたソーサーをもち、腕一杯に伸ばして唯へと差し出した。
唯がソーサーのへこみにカップをはめると、梓は腕を引き戻してソーサーを自分の目の前に置いた。
ほっと一息をつき、また新たにソーサーを手に取る。




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