過去ログ - 唯「私は、誰と恋をする?」 【百合シミュレーションSS】 Part3
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◆duJq3nZ.QQ
[saga]
2011/09/27(火) 01:59:58.91 ID:o2+aJAfW0
唯「りっちゃんほーい、ソーサーだよー」
律「ほいよ。今度はちゃんと置けよー?」
唯「ええ〜、りっちゃんのはこぼしてもいいや」
律「なにぃ! どういう意味だー!」
唯「はいどーぞっ」
律「あっ! 本当に雑に置きやがったこのヤロー!」
わずかにカップから紅茶が数滴流れ落ちたのを見て、律が軽く唯に掴みかかり、手を伸ばして机越しに唯の頬をつまみ、ぐりぐりと動かした。
唯も負けじと律の頬に手をかけて応戦する。
しばしの間つまみあっていると、脇から遠慮がちな声が聞こえてきた。
紬「ゆ、唯ちゃんりっちゃん……もうその辺で」
唯「うにゅっ、むうっ、でも」
律「むにゅっ、ぐうっ、まだまだっ」
紬「わっ、私、早く唯ちゃんの淹れてくれた紅茶が飲みたいなぁ、って……」
それを聞くと、唯ははたと動きを止め、律の頬から指を離した。律もつられて唯から離れる。
唯「そうだそうだっ! ごめんね、すぐに配るからっ!」
唯が慌てて自分の席に紬が淹れてくれた紅茶が入ったカップを置き、また別のソーサーを取り出して紬の席の上に置いた。
唯は、最後だからと殊更慎重にカップを持ち、ゆっくりとソーサーに近づけてのせた。
紬「置き方も丁寧で、上手よ唯ちゃん」
唯「でへへへ……」
唯が頭をかくと、既に席についた律が少し怪訝そうな表情をした。
律「……それにしても、ムギが止めるなんて珍しいな」
紬「えっ?」
律「いや、ああいうとき止めるのは大抵澪とかでさ、ムギはむしろ楽しそうに見ている側だと思っていたからさ」
紬「…………」
澪「うん、確かに意外だったかも……」
紬「……唯ちゃんがせっかく淹れてくれたから、少しでも美味しいうちに飲みたかったの」
律「……ふーん、そっか」
梓「いつもはムギ先輩が淹れてくれていますもんね」
律「……まっ、唯が淹れたんだからあまり期待してないけどなー?」
唯「ええ〜、ひどいよりっちゃーん! じゃあ飲まないでよぉ」
律「でもまあ、しょうがないから毒見はしてやるよ」
唯「ぶー!!」
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