34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)
2011/07/28(木) 11:30:54.27 ID:0bTRCMGX0
祝福された勇者「え……ご、ごめんなさいって……」
武道家「声が小せーんだよ」
武道家「それにほとんど口も開いてねーし」
祝福された勇者「あ……あ、う……ぼ、僕は」
武道家「話す時は人の目見て話せよ!くそっ、ホント苛つくな」
祝福された勇者「……」
武道家「……ったく、どーしてアンタが勇者なんだよ」
祝福された勇者「…………うるさい」
武道家「お、やんのか?」
祝福された勇者「……うるさいって言ってるんだ」
武道家「いいよ、別に。やればいーじゃん」
武道家「――アンタが自分で焼いた故郷みたいにさ!」
祝福された勇者「!!」
祝福された勇者「……言うな……」
武道家「あたしなんか簡単に死ぬぜ、勇者様の魔法なら!テメーの母親と同じよう――」
祝福された勇者「うああああああああああ!!!」
賢者「やめなさい、二人とも」
祝福された勇者「……ッ」
武道家「ちっ。根性無しが」
賢者「武道家。あなたの先生は『人の家族を貶してもよい』と教えられたのですか?」
武道家「し、師匠がンな事言う訳ねーだろ!」
賢者「……なら、勇者様に謝りなさい」
祝福された勇者「!」
武道家「――はッ。あたしが全部悪いってのかよ!大体こいつがナヨナヨしてんのが悪いんだろ!?」
賢者「話を逸らさないで下さい。亡くなられた方に対して、そのような事を言うべきではないと私は……」
武道家「あぁ『不慮の事故』って奴でな!――清廉潔白で公明正大な勇者サマなら、あたしも文句は言わないさ」
祝福された勇者「……」
賢者「――勇者様は、何か反論は無いのですか」
祝福された勇者「え……」
賢者「あれだけ彼女に言われて、言い返さないのですか。先の言葉はあなたのお母様を貶めたのですよ」
祝福された勇者「ぼ、僕は……」
賢者「口では返さないのですか。では一体どうするというのですか」
祝福された勇者「……あ、あの……うぅ……」
祝福された勇者「…………」
賢者「……もう遅いですし、今日は休みましょう。せっかく部屋もいただいたのですし」
武道家「フン。そーだな、寝る、もー寝る!豚でも牛でもなってやろーじゃねーか!」
賢者「ふふっ。さぁ、勇者様も」
祝福された勇者「……わかったよ」
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