38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)
2011/07/28(木) 11:47:02.64 ID:0bTRCMGX0
…
賢者「……勇者様……」
武道家「……」
賢者「そうですね。まだ本当なら、親の庇護の元で育つ時期」
賢者「厳しく接して来たのは自分なりの情でしたが……私ではとても、彼の親代わりにはなれないようです」
武道家「……」
武道家「……あたし、嫌いだ」
賢者「武道家、あなた……」
武道家「――『勇者』のあいつが、嫌いだ」
賢者「けれど、彼が勇者で無かったら。私たちは彼に会う事は無かったのでしょう」
武道家「……」
賢者「いえ、武道家。あなたは違いましたね」
賢者「あなたは、彼と同じ故郷の――」
武道家「関係ないよ」
武道家「――もう、関係の無い事なんだよ、それは」
賢者「そんな……それではあまりに」
武道家「……あたしの背中にある火傷のこと、あいつには教えないで」
武道家「世界が平和になったその時に……自分の口から伝えたいの」
賢者「そう。……宿に帰りましょうか、武道家。今夜は彼を一人にさせてあげましょう……」
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