62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[saga]
2011/07/28(木) 12:44:47.69 ID:0bTRCMGX0
老婆「……この国に仕える兵士の一家が、十年前の魔帝軍との大規模な戦闘で行方不明になり……」
老婆「あの子が、その一族の一人息子らしいのですが……国に帰って来れたのも人買いに連れられての事」
老婆「……そうしてあの子は、その様子を哀れんだ民間学校の先生に買われたはいいものの」
老婆「どうも出来が良くなかったらしく、未だに読み書きができないそうなのです」
老婆「その先生も亡くなられてしまった今、あの子は本当に身寄りが無くなって……」
老婆「ですが、それから日がな一日剣を振り続けるのです。どこから拾って来たのやら」
老婆「誰が話しかけても声を返さず、黙々と剣を振る」
老婆「――父親の面影を追いかけているのやもしれませぬ。あの子は……悲しい子なんですよ」
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