過去ログ - アレイスター「さあ、最後の晩餐(ショータイム)だ」
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290:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]
2011/08/15(月) 01:44:28.11 ID:itpxcIft0
上条「そういや、さっきまでめちゃくちゃ静かだったけど」

心理定規「この空間は、外界からの音や光景を全て遮断してしまうからね。
     もちろん、この中で起こった出来事も、外からは把握できない」

上条「じゃあ、その効果が切れたってことは」

心理定規「待って!まだ音は断続的に響いている!きっとあの人が負けた訳じゃない!」

上条「お、落ち着け。とりあえず、俺も加勢する。だからこの檻砕くぞ」

心理定規「駄目なの。あなたはここにいて。じゃないと、私」

上条の腕にしがみついて、涙目になりながら、上目づかいで必死に訴える心理定規。
その姿に、上条は不覚にもときめいてしまった。
それは現在の心の距離を考えると当たり前のことだった。

きっとこの少女は、垣根に何かあったと不安なのだろう。
だから、せめて上条をここから出さないと言う、垣根の言いつけだけは果たそうと必死なのだろう。

だからこそ、上条はこの檻から出なければならない。少女の不安を拭う為に。垣根を助けるために。上条はなんとなく自分が能力に干渉されているのだろうと言う事は分かっていた。
上条は自分の頭を触り、能力を解除した。
いつの間にか外の音が聞こえなくなって、再び静けさだけが漂っている。
右手で檻に触れた。檻が砕けた瞬間に広がった光景は

余裕綽々のローラに、無傷で倒れている垣根だった。
その状況に誰よりも素早く反応したのは心理定規だった。

心理定規「帝督!?帝督!?」

心理定規は垣根を抱え揺さぶるが、何の反応もない。まるで死んだように。



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